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さいきん長い期間顔をあわせていなかった人から言われる一言で多いのが、「小顔になったね」だったりする。この前も、TamasWellsの京都公演に際して実に四年ぶりに大学の後輩女子と再会したのだけれど、同様のことを言われたのだった。それもそのはず、僕などは大学時代はしばしば馬面と弄られていたので(冷静に考えると酷いですな)、彼女の中ではそのイメージのまま時が流れていたのかもしれない。
まあね、毎晩しっかりマッサージしてますから。 田中宥久子氏が提唱している「造顔マッサージ」のメソッドをはじめとして、色んなマッサージ方法をミックスして自分なりにせっせこ施している。田中さんはこのたび男性向けの造顔メソッドを発表されたのだけれど、かように男性だってマッサージは必須。回数を積み重ねていくうちに、大切なことは「どんな風にマッサージするか」と同じくらいに「何を使用して行うか」なのだということに気づいたのだ。マッサージクリームやナイトクリームを経て、たどり着いたのはやっぱりオイル。中でも、もうコレなしには僕の生活は成り立たないというところまできちゃったのが、SHIGETAのプロダクツの数々。 そんなSHIGETAとの出会いは、今は無きBPQCにコーナーが開設されてからのことだったので、今年のGWくらい。カウンターに足を運ぶきっかけとなったのは、本当にいつも参考にさせていただいている(というより追従している)、れしぴこさんのブログで紹介されていたから。SHIGETA主宰のチコ・シゲタさんが提唱する「バイタリティー・コーチング」というメソッドの内容に共感を覚えたのもひとつの契機だった。ちょうど菜食主義へとシフトしていた自分の嗜好性と合致した部分も大きかったかな。 バイタリティー・コーチングとは バイタリティー・コーチングとは、意識した呼吸、毎日の食事、植物の癒し、セルフマッサージ、この4つの柱で成り立つ、自然の法則に沿った、毎日を健康で心地良く生活するための、簡単でシンプルなセルフケアの方法です。 ~SHIGETA公式サイトより引用~ 先々月号の「マキア」でも、別冊の形で総力特集がされていたので気になった方も多いだろう。少しでも引っかかるところがあった人は、伊勢丹のカウンター(現在は7階、9月からは2階)に足を向けることをお勧めする。そこではSHIGETAの「アプレミディ」シリーズから、ドライフルーツを食しつつハーブティーを飲みつつ、常駐するコーチの方々にアドバイスをしてもらえるからだ(BAではなくコーチと呼ぶのが正しいみたい)。そこで自分の身体が抱えている悩みの数々――肩凝り、寝不足、冷え性、むくみ、肌バランス等々――を伝えれば、どの製品を使用すれば効果があげられるのかを伝授してもらえる。エッセンシャルオイルの使用法やそれを用いたマッサージ法まで。 男性であっても大歓迎してもらえる。実際、僕がカウンターを訪れた前日の夜には稲垣吾郎氏が来店して買いだめしていったらしいし、何よりチコさんはジョン・ガリアーノのプライベートコーチを任されている。ガリアーノのコレクションでは、フィナーレで彼がキャットウォークを歩くという名物パフォーマンスのメンテナンスをバックステージで行っているそう。デトックスについて気をつけてなくてはいけないのは別に女性に限ったことではないし、PCの前に座っていたら肩こりが酷くなるのは男性もまたしかり。では、次回は僕が実際に使っているものを紹介していこう。 #
by fabulous-weeds
| 2008-08-26 18:15
| Fantastic Cosmetic
たまにはコスメやファッションにも関係しない別のことをつらつらと書いてみたい。
僕が抱える習性の一つに、己の行動範囲に入ってくるものならなんでも記憶しないと気が済まないというものがある。例えば、スーパーやドラッグストアの店内配置。書店や図書館、レコード屋の棚のディテール。他にも、セレクトショップの陳列。果ては市街地の地図の詳細にいたるまで。その空間の何処になにがあるのか、カテゴライズして一つひとつマッピングしていく作業を繰り返す。それはそれは、微に入り細に渡り。完璧に頭の中に入るまで足しげく店舗を訪れる。理想はそこに勤める人以上に配置場所を熟知すること。学年名簿なんてのがまかり通っていた在りし日は、同級生の住所などを意味なく記憶していたっけ。今は個人情報保護によって、もう廃止されてるんだっけ。それはそれでつまらないなぁ。 そうやって一度頭の中に叩き込んだデータをもとに行動していく。それが活用できなくなるとそこへ通うのも嫌になる。昨日までは確かにあったはずの場所にそれがない。このようなフラストレーションと時間の無駄遣いは、言葉にならないくらいだ。この憤慨ケースはとりわけコンビニとミッドウエストに多い。後者は、前回訪問時にブランド別に陳列されていたものが、次回訪れるといきなりアイテム別に変えられていたりするので、その時は回れ右、店を即座に後にする。販売努力の苦肉の策であることは認めるけど、彼らは「今はやっばりシャツって感じですか!」なんて声をかける口実にしているだけなんだ(主に渋谷店での話)。「今日は何かお探しですか?」と聞かれても「いえ、探す気もなくなりましたさ」という閉口具合。そしてしばらく経ったらまたブランド別陳列に戻っていたりするんだから。 ジョギングにもその特性は発揮される。距離測定サイトは、手放せない僕のジョグ・セブンツールのうちの一つだ。全国の地図を表記させて、選択したルートがどれくらいの距離を走りカロリーを消費したのかがわかる便利サイト。次はこのルートで走ろう、とか妄想するのが楽しくてね。そして実際に走ると、初めて通る場所だとよくわからずに道に迷ったりする。 基本的に詳細な地図を頭に入れずに、感覚と山勘と街角の番地表記プレートを頼りに目的地を目指していくという、方向音痴の人が聞いたら背筋も凍りつきそうな大雑把なやり方で常日頃から生きている。頭の中には立体的かつ大まかな地図が入っていて、そこを実際に歩いて得た視覚情報で埋めていく感じ。それ故に、僕のジョギングなどは道に迷うことが副次的な愉しみになる。まぁ、山の中を走る際に迷うとすなわち遭難ってわけなので、市街地での迷子に限られるけど。 都会での迷子ほど楽しいイベントはない。今まで走った道を行くか、まだ踏まぬルートを辿るか悩んだときは迷わず後者を選ぶようにしている。そして道に迷う。関西弁であらわすなら、「いこかもどろか」の瞬間のスリルがたまらない。これ以上進むと元いた場所へ戻れないんじゃないか。あるいは、こっちを抜けていけばおそらくは走り始めた所へたどり着くだろう。なかばギャンブルでもある。 道に迷った成果を地図として頭の中に記憶しながら、同時にその街のリアルを刻み込むこともできる。言わばフィールドワーク的側面ということ。どんな人が暮らし、どんな生活を営んでいるか。子どもたちはどんな場所を秘密基地にしているか。どんな野良猫が仕切っているか。可愛い女の子はいるのかいないのか。他者の生を観察し、そこにある確かな「ライフ」というものを想像するきっかけにもなってくれている。 このように、僕は目にうつるものを記憶することで生きている。今は忘れてしまっていることでも、きっと何かを目にした拍子によみがえってくるんだろう。視覚情報は僕を支える全てだと言ってよい。 ジョギングだけじゃない。目的地までの移動は可能な限り歩いて済ませる。片道ないしは往復で10kmの範囲内なら決行だ。渋谷~新宿のルートであれば、青山から原宿を経由して千駄ヶ谷と代々木を抜けていくコースが好きだ。あと、明治神宮の杜のなかを突っ切るルートなんて今の季節は本当に心地よい。ドリンクボトルを片手に、適当な裏道をショートカットして進む。知らない場所なんてないさと、地元民のような顔をしながら。徒歩でなければ感じられないものがある。電車や車や自転車では見落としてしまうものでも、歩いていれば出会えるものがある。その速度を選ばないと発見できないことがある。 都会の路地にひっそりと実った蛇イチゴの赤 見上げた木で熟しはじめているビワの実の橙 アスファルトに一本だけ咲いたポピーの朱 意外な場所に建ててあるホームレスの簡易家屋、そのブルーシートの青 夏の到来による生命の燃焼を力の限り表現する草木の葉の緑 ゴミをあさるカラスの黒 本格的な夏の到来、でも暑いからといって、この大事な確認の悦びに満ちた行為をやめることはできない。だからSPF50レベルの日焼け止めが手放せないのだけどね。そのときが来てみないとわからないけど、仮に大地震が起きた場合はこれくらいは歩いて帰らなきゃいけないわけで、災害時帰宅支援マップを我流で作っているようなもんだね。結局のところ、頼りにるのは己の肉体、そしてその身体を使って得た情報のみってことかな。 #
by fabulous-weeds
| 2008-08-06 23:55
| Nonfix
ネタはさておき。結局のところ日傘に合うメンズファッションとは、二つの極端に支えられていると思います。極端に英国紳士の装いになるか、極端に和物へと向かうか。その間にあたるのが個性を排除する制服という感じでしょうか(ただしブレザータイプの)。ですから、スーツとの親和性はむしろ高いと思うので、世の営業職の方々はセクション総出で日傘を差して活動すればいいんですよ。赤信号みんなで渡れば怖くないの精神で。今なら目立つこと請け合いですから、傘のボディ部分に自社の広告やロゴでも付ければ、街行く人々の心に残ること間違いなし。期せずして人の脳内の閾域下に潜在アピールをすることができるというのに、どうして誰も企画しないのだろう。
「スーツに日傘の集団?」 「なにあれ? ちょっと異様かもー」 「よく見たら傘にロゴが」 「新手の広告かあ。最近のマーケティングはすごいなあ」 という具合に、そこまで悪い印象は与えないと思いますがね。 話は変わって、僕が日傘を購入してから一週間ちょっとが経過しました。まずは使用した感想から述べると、肉体的にはずいぶんと楽になりましたね。折りたたみタイプのためサイズの小ささは否めませんが、それでも「UV99%カット」という謳い文句の効果はそれなりに実感しています。ただし、気をつけなくてはいけないのは、姿勢です。そこまでのカットをしてもらっているのですから、蒸し暑さから猫背になったりだるそうなそぶりを見せてしまうのは品がありません。ぴしっと背筋を伸ばした姿勢で、傘の柄と背骨を一本の線で結ぶようにしなくては。 懸念だった他者の視線ですが、一週間を通じたリサーチの結果としましては、やはり中年男性が最も好奇の眼差しを投げかけてきましたね。女性は、どの世代であってもリアクションを表情に浮かべることはありません。内心はどう思っているかはわかりませんが。日傘を差している人とすれ違うときなどは、奇妙な連帯感が一瞬だけ生まれます。中高生は日傘を差す僕には全く関心がないかのように、真黒に日焼けした姿で自転車に乗って通り過ぎていきます。 しかし、中年はひどいもんです。車の中から僕を視認してニヤニヤしたり、指をさしたり。すれ違いざまに露骨に嫌悪感を浮かべたり。僕は「日傘なんて昔から差してますが、何か?」みたいな雰囲気を出すべく、努めて平然としているわけですが、頭の中に「日本男児(NIPPON-DANJI)」という四文字が残っている人たちにとっては完全なるミュータントなのでしょう。そんな四文字を体現している人間など、若い世代ではむしろそっちの方がミュータントであることに気付けばいいのに。 さて、自分の服装はというと、トップスはジル・サンダーのシャツだったりオーダーメイドしたシャツをボタン一番上まで止めるのが相性が良いですね。間違ってもTシャツにデニムはナシです。必ず襟付きのものを。ただ、それを羽織るだけではちょっと粗野な感じが浮き立ってしまいます。なので、シャツは必ずパンツにインすることが前提。ボトムはMARNIのネイビーのコットンスラックスが横綱。それ以外のボトムであっても、たとえば来年の春夏コレクションから、リカルド・ティッシが手がけたGivenchyのような「シャツ(ボタン全部止め)+ハーフパンツ+レギンス」というスタイル(下の画像参照)であれば、非常に日傘と相性が良いと思いますね。靴はコンバースのようなスニーカーではなく、repettoみたいなシューズが良いですね。それでもスニーカーを履きたいという向きには、ホワイトのプリムソールシューズであれば問題ないのではないでしょうか。コモン・プロジェクツもアリかも(紐なしのもの)。要はクリンリネス(Cleanliness)が大切ということ。結局のところ、清潔でない者は日傘を差すなかれ、です。 さらに結論を導き出すならば、現存のドメスティックブランドに日傘に合う服はないというものに達したのです。おかしいですねー、高温多湿の日本で生きるためのリアルクローズとならなくてはいけないものが、日本人がデザインし作るブランドからは出てこないってのが。そんな乖離性に、今の国内ブランドが抱えている瑕疵の本質というものがあるんじゃないかと僕は思うんですが、そんなに的外れな意見ではないと思いますね。パラダイムシフトを生み出すこと、すなわち価値感の転換を狙うことほど楽しく、そして遣り甲斐のある作業はないってのに、どこもかしこも海外ブランドの右に倣えというか、ね。まあ多くは語りませんが。90年代のドメスティックブランドの方がよっぽど傘を商品としてアプローチして可能性を見つけようとしていた気がします。beauty:beastでは番傘とか柄に様々なモチーフが作られたステッキ状の傘を出していたっけねえ。 一週間も差し続ければもう慣れたもので、こういうのは堂々としていればそれでいいのだということに気付いたものです。外出中に、終始他人の顔色うかがっていちゃ、それだけで不信感は募る一方でしょうしね。あるいは、そこにつけ込まれてしまったりするもので。さて、日傘を差す男性が、僕以外にも増えていくことを祈るとしましょうか。賽は投げられた。 #
by fabulous-weeds
| 2008-07-29 13:52
| Anti Ageing
さて、日傘が似合うメンズファッションについて考えようと思うならば、まずは否定的条件から列挙していくほうが簡単でしょうね。一本道ノボルが少しだけ考えてみました。読まれる皆さんの頭の中で色々とイメージして補完してくだされば嬉しいです。
「日傘と相性が悪いであろうファッション編」 ●レザー全般 「どっちやねん!」という突っ込みを入れたくなること請け合い。まあ、マスキュリンとフェミニンの融合というお題目で、究極のアヴァンギャルドではあるでしょうか。ただ、その際には日傘はあくまでも男らしく、武士が帯刀するかのごとく腰元にでも差し込んでいてほしいもんです。あるいはバイクに専用ケースを備え付けて。 太陽がちょうど真上に差し掛かろうとした刻、ダブルのライダースに身を包んだ男は愛車のハーレーから降り立ち、おもむろに脇のケースから日傘を取り出して街へと消えていった・・・。 そんな光景は気持ち悪いですね。ゆえに、同性から支持される男の実現をモットーに、「クローズ」「ワースト」などの武装戦線のメンバーが表紙を飾っている「SENSE」が提唱するようなファッションでは論外でしょう。高橋ヒロシ的メンタリティとは一切相容れない、と。本物の漢たるもの、傘は人を傷つける武器であって己を労わるための道具ではない、と。元SENSE副編の方がやってる「COVER」もしかり。付随して「Safari」も。あの辺の西海岸に重きをおいているようなファッション誌は、「太陽浴びてナンボ」のところがありますからね。ただ、後者は海外セレブに右に倣えのスタンスですから、ベッカムやジュード・ロウをはじめとする海外セレブのSafariな面々がこぞって日傘を使用しだしたら追従間違いなしです。 それに付随して ●ミリタリーファッション これもダメですね。「M65と合わせる迷彩柄日傘」というトータルコーディネートは面白さがあるかもしれませんが。あるいは傘の表面の素材が防弾加工が施されているとかなら。では、上記の二要素を併合する形の以下の方々はどうでしょうか。 ●お兄系 きました! これは完全なるミスマッチ。ですが、女受けとモテのことしか頭にない人たちでしょうから、彼らが好むような女性が「日傘を差している男性が好き」なんて論旨を展開すれば、コロリと方向転換して使用者続出でしょうね。その際の口説き方は、「ねえ、俺の日傘に入んない? ついでの俺の傘を入れさせてくれない?」でしょうか。 「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている!」 「ストリートという劇場に舞い降りた日傘騎士」 「この日傘がヤバ過ぎる牙を程よく包んでくれる」 「いつだって何かに逆らい生きてきた 」 「人は俺を「日傘の伝道士」と呼ぶ」 「「他人にはない」という1歩を踏み出せ!」 「日傘の魔力の引き出し方が知りたきゃ俺を見な 」 「このベクトルが俺の生きるべき道を指し示す 」 「新しいモノの創生こそ刻まれた義理 」 「この瞬間、世界の中心は間違いなく俺」 と、主だった「メンズ・ナックル」に飛び交っている惹句をアレンジしたりしなかったり。まあそもそも、一人称が「俺」の男性が日傘を使うのはすこぶる微妙なのだよなあと思う次第ですね。 この段階での結論としては、男の「性」が前面に押し出るようなファッションとの相性が著しく低いということ。もっと細かく検討するならば、とどのつまりは「ジーンズ」というものが地雷なのでしょうか。トップスもそれなりに制限されるけれども、ボトムがデニムってだけで男性と日傘の相性が急降下するような気がします。ダメージ加工なんてもってのほか。すると当然ながら「アメカジ」というジャンル全般が駄目になりますね。ジーンズを使用する「アメトラ」もしかり。今秋、巷を席捲することになっているらしい「ブリトラ」はというと、意外と高い相性をもっているのかもしれません。ジーンズ主体ではなく、チェックパンツといった柄物の文化ですから。ただし、日傘の種類を選ぶと思いますが。 ●サロンボーイと日傘 chokiの人たちなら、あのようなファッションをされていますし一番フェミニンに寄っているスタイルでしょうから、日傘を使用していてもそこまでの違和感はないのかもしれません。ですが、どこか腑に落ちない。そこはやはり、彼らは「お洒落至上主義」の方々であるのでしょうから、少々暑いからといって日傘に逃げるということがルールに反するような気がするのでしょう。昔から言うではありませんか、「ファッションとは痩せ我慢」であると。がんばって紫外線も可視光線も一身に浴びまくっていただきたい。 ●B系 これはまあ洋服との相性は論外でしょうし、ヒップホップの方々は車を使用されているイメージがありますので、そもそも必要ないのではないでしょうか。ただ、「これで傘にタギングしてください」と傘とスプレーのセットを販売してみるという手もあります。壁に描くより断然難しい。 スプレータイプの日焼け止めを改良して色を付けて、それでもって。 ●日傘×エディ・スリマン Dior Homme 一見相性が合うかのように見える両者ですが、やはりロックテイストとは調和しがたい現状があります。なにせ、ロックの人たちは主に夜から活動しますからね。紫外線が猛威を奮う日中はぐっすりと寝てらっしゃいますから(ちょう適当)。まあ、でも日傘の表面に大胆に切れ目を入れたものであれば、それは非常にロックなわけですからウケるかも。では、こちらはどうでしょう。 ●日傘×クリス・ヴァン・アッシュ Dior Homme ムッシュディオールに対するオマージュとしての「エレガント」を標榜しているくらいですから、エディ時代と比べてもその差は歴然。前期の春夏のプレゼンテーションで、プリーツブラウスを着たモデルたちが日傘を差していても何の違和感もないですね。今期の秋冬もそう。真っ黒の傘の表面に今期の象徴のブロークンハート加工が施された日傘を出せば、むしろそれなりにヒットしそうな感があります。というか、日傘なんかよりも今大阪のおばちゃんの間で流行っている顔面を覆うタイプのサンバイザー。お面みたいな奴ね。あれなんか、まんまDior Homme版を出しちゃえば良いのだということに気付きました。あれを男でやっている人は皆無だと思うので(とりわけ東京では)、我こそはトレンドセッターたらん!と自負する若者は果敢にチャレンジしていただきたいものですね。 ●日傘×マルタン・マルジェラ 日傘の裏地にあの白いタグをくくりつけていたらそれなりに売れるんちゃいますか。ヴィトンのモノグラムも(以下同文。 #
by fabulous-weeds
| 2008-07-28 11:17
| Anti Ageing
全国的に梅雨が明け、この暑さに蹂躙されることに耐えられなくなった一本道ノボルは、男性用日傘を購入しました。昨年から「使いたいな」と思っていたのだけれど、その時は、脳内天秤でその欲求よりも「陰で何を言われるかわからない」という羞恥の重さの方が勝ってしまったのでした。しかし、「今年の残暑は10月まで続く可能性がある」という気象庁の予測を小耳にはさみ、「体裁? 社会通念? 一般的な物差し? そんな悠長なこと言ってる場合か!」とアクションを起こす決意をしたわけです。
以前から東急ハンズで男性用日傘を扱っていたのは知っていたのですが、バリエーションを求めて通販しました。しかし、クオリティの高いものはいずれも一万円はくだらないもので、それは伊勢丹メンズ館一階の傘コーナーで扱っている男性用日傘もそう。そこまで払える予算はないですし、まずもってカバンに入れておける折りたたみタイプでないと持ち運びに不便が生じます。 個人的嗜好と妥協をすり合わせた末に選択したのは以下の画像のもの。シルバーコーティング日傘です。 表面はご覧のとおりのシルバーで、裏側はエメラルドグリーン。本当はスカイブルーのカラーが欲しかったのですが、あいにく売り切れていました。UVカット率99%という謳い文句がどの程度の効果をもたらしてくれるのか期待が膨らみますが、敵は太陽と紫外線だけにあらず。むしろ、現状ではもう一つの「線」の方が強敵かもしれませんね。周囲の視線という厄介なものが待ち構えています。実際、東京にいても大阪にいても、日傘を差している妙齢男性というものを見かけたことがありませんからね。皆さんは目撃経験ありますか? 子供も、若者も、そして老人も、この国では男が日傘を使用してはいけないという法律でもあるかのように、暗黙のルールがあるのでしょうか。 おそらく僕が差していると小学生たちは「男のくせに日傘差しとるー」とか騒ぎながら横を駆けていくでしょう。すれ違うサラリーマンたちは目をひんむくか露骨な嫌悪の表情を浮かべるかもしれませんね。ですが、実際問題、そんな「男のくせに」とか馬鹿げたこといつまで言ってられるのかって話ですよ。紫外線によって皮膚が蝕まれていくのは男であろうと女であろうと関係ないわけです。僕は愛用の日焼け止め製品は、ランコムのUVエクスペールニューロシールド50(VOCEの上半期ベストコスメのUVケア部門1位を獲得しただけあります)、並びにそのオム版なんですが、それでなんとかガードしています。日中でもジョギングをしますから、SPF値は50は必要なのですね。当たり前ですが、でもそこまでしても焼けるんです。PAやSPF値の目安なんて、紫外線を完全にカットしてくれるわけではないですからね。こまめに塗り直しているとこんな高価なもの(6000円)直ぐに消費しちゃいますから。でも安い日焼け止めは身体には塗れても、顔ではすぐに吹き出物がでてしまいます。となると日傘という選択肢は、決して非現実的なものではないんですよね。 現代の紫外線の恐怖を、男たちは舐めてやしないだろうかと思いますね。まあ僕と同世代とか上の人は良いとしましょう。皮膚以外にも様々な部位で疾患はあるでしょうし。ですが、子供がいらっしゃる方々にとって、とりわけ自分の息子に対しては心配したりしないんですかね? 僕には子供はいやしませんが、未来の男の子たちのことばっかり心配してますよ。オーストラリアが全国的に施行しているUV対策は彼岸の火事的なものではないと思います。 これから生まれる子たちが成長して物ごころがつく頃、2015年~20年という時代に、男であっても普通に日傘を差すことが当たり前の世の中になっていないといけないわけです。なっていたらいいな、ではありません。誰かが始めないといけない。僕が世の中のトレンドを操ることができる立場にいるなら、メディアを操作して「男性日傘ブーム」あるいは「日傘男子」なるものを作り出していきたいですが、いかんせん何の力も持たない単なる一般人。悲しいかな残りの人生も少なくなってきました。僕が生きている間に、男が日傘を差すことが当たり前になった光景を目にすることができるかはわかりませんが、そんな日が来るのを目標に草の根の運動を起こしていきたいと力強く思う次第です。後ろ指差されても苦笑されても陰口叩かれても、幸運なことに「風狂」と呼ばれることに関しては誰よりも長けている僕なので、もうすぐ死ぬような頭の固い人たちの反感などどうでもよろしわ。 というわけで、真面目に語ってしまいましたが、次回は「日傘が似合う男のファッション」について考察してみたいと思います。 #
by fabulous-weeds
| 2008-07-23 15:56
| Anti Ageing
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